物置や蔵、何か不思議な魅力があります。かつて要らなくなったもの、今不要なもの等々、それが見るヒトによってはお宝に見えることもしばしば起こります。
SMFアート長屋では新たにそんな物置や蔵をイメージした「アート物置」を設置しました。ここには、完成している/実現できる/実現したいアイデアや創作から、「夢のまた夢」というような、今のところ実現できなさそうなアイデア等々、画像、音声、文章、イラスト等、誰もがなんでも入れておくことができます。
SMFでは様々なイベントを開催してきましたが、ここでは『SMFアート井戸端会議』のアーカイヴとして読み物を掲載しています。
'き'がわりを'き'がえる-ハブラーケンの思想
SMFでは、美術、音楽、ダンス、建築など、さまざまなアート関係者の交流と作戦会議のための場として、SMF宝船展を開催いたしました。
アート物置にほうりこんで頂いた作品やアイデアを、12月31日、ウェブ上で公開するとともに、埼玉県立近代美術館地階展示室1で実際に展示します。 既に完成した作品から、ほとんど妄想じゃないの?というような奇抜アイデアまで、どんどんこの物置にほうりこんでみてください! 作品は作品を、現時点で実現できなさそうなアイデアはアイデアノートなどを展示します。ここでの展示がなにか新たなアイデアを生んだり、実現困難なアイデアを実現する切っ掛けになったりするかもしれません! 長屋に入居している方々はもちろん、メールアドレスと連絡先など簡単な登録だけで誰でも参加することができます。
「空間の旅」も「時間の旅」も旅ですね。人生そのものも、始めがあって終わりがある、ひとつの旅ととらえることもできます。また、旅という言葉から、「日常」と「非日常」、「はれ」と「け」、「定住」と「放浪」、「静」と「動」、「普通」と「特別」など、さまざまに異なる扉がイメージできます。その扉は、「アート」と「それ以外」の不思議な境界とも通じるものがありそうです。そこで、「旅」と「アート」の間で化学反応をおこさせたらどうなるか?それぞれの「旅」のイメージの間を散策し、もうひとつの扉を探してみましょう。 青山恭之(SMF総務委員長)
「今回は告知から開催まで1カ月足らずという短い時間にもかかわらず、初出品のフレッシュな方々も多数含めて、前回の倍近い32組38点の意欲的な出品作品が会場に並びました。さまざまな夢や思念にかたちを与えようと格闘したこれらの意欲的な表現の世界は、混迷を深めるかに見える現在を、個の視点からひっくり返した世界を実現しているのかも知れません。新春を寿ぎながら、ごゆっくりとお楽しみください。